[コメント] シャンドライの恋(1998/伊)
手紙を何回も失敗し、Thank youの文字を死ぬほど重ねて書きなぐり。本当はなんて書きたいのか、それは集約するとなんなのか。最終的なThank youからの“翻訳”がたまらない。
時に、言葉よりも語る表情としぐさと音楽。その「時に」をじっくり味わいました。表現の微妙さや、言葉と行動のアンビバレンツなところがとてもいい。アイロンの蒸気をシューッの場面、らせん階段で布を落としてしまうところ、がらんとした部屋でにっこり笑ってる姿なんかが印象に残ってる。映像も素敵だったなあ…。
ラストには、「いったいどうなったんだろう」というリドルストーリー的な味わいを残してくれて、甘くて苦い、宙ぶらりんな思いが残る。
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