[コメント] ペレ(1987/スウェーデン=デンマーク)
嘗ては強かったであろう父は衰えて優しく,父に付き従う子はやがて強く逞しく・・・そのさりげない描き方が秀逸。
強い(強かった)父は『その男,ゾルバ』を連想させるが,老いたフォン=シドーには無論,そこまでの勢いはない。ただ,その衰えがただ悲嘆にならずに,息子の存在によって優しさとなっているところが佳い。
農民を描いたところは『木靴の樹』に似ているが,その点に於いては少し分が劣る気がする。農場主の色情などを挟んでいるからだろう。
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