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[コメント] サイレント・ランニング(1971/米)

「エコロジー」とは?
ガブリエルアン・カットグラ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まず冒頭の食事シーンが素晴らしい。ドーム爆破に独り反対する主人公と、それに対して「無関心」に「同じ返事」を返す3人。この作品のメッセージの全てがこのシーンに込められている。…だが、それ故にこれ以降のシーンはいささか退屈(だが、主人公が独りでカートを暴走させるシーンと独りで合成食を食べるシーンは別。前半部分でイヤがっていたハズの仲間の行為を繰り返してしまう主人公…特に、暴走シーンには自然に対する人間の暴走という暗喩が込められているようにも思える)。

しかし、圧巻なのは最後の主人公の決断。切り離したドームの中でロボット達と共に森の中で暮らしていく。宇宙をさまよいながら。…そんなラストを予想していたのだが。

何故ドームに残らなかった?

「森が大切だから。『自然環境の保護』のためには、究極的には人間の存在は邪魔なのだ。」

この作品を観てしまった今、私は「地球にやさしい」だとか、「環境に配慮」だとかいうたぐいの言葉は信用できなくなってしまった。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (6 人)Orpheus 荒馬大介[*] ベルガル[*] kawa[*] [*] ホッチkiss

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