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[コメント] 惑星ソラリス(1972/露)

何故、ハリーか? 主人公とソラリスの海との関わりから探る。
スパルタのキツネ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







以下、自分なりの解釈です。

ハリーの登場は、「愛」する者,「美」しい者,「死」んだ者の象徴として描かれている。 ハリーの出現は、スナウトが言ったようにラッキーだったのだろうか? (結論言ってしまえば、そうではないだろう。)

ハリーを愛するが故、ときには激しく憎んだ。 ハリーが美しいが故、些細な醜い部分にこだわった。 という、少々飛躍した主人公の過去を仮定すれば、 主人公の内面におけるハリーは、自分の「憎」と「醜」の象徴であったように想像される。 更には、ハリーの死から10年間という期間を考えると、自分の「生への執着」の象徴でもあったように感じる。

(ハリーは、主人公の「憎」と「醜」と「生への執着」の象徴だった。)

こうして、ハリーにより、主人公は自分が抱える罪(秘密)に気がつく。このことは、最後の主人公のセリフ(「幸福の秘密」「愛の秘密」「死の秘密」) で明確となる。

(ソラリスの海は、人間の奥底の本性を写しだす海なのである。)

そしてラスト、主人公はソラリスの一部となる。

(ソラリスの海は、人間のもつ罪深い「秘密」をあばくとともに、そこから解放してくれる海でもある。)

以上

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メモ(次回見るときのために)

ギバリャンの自殺と少女の関係もおそらく何かあったのでしょう。

他のふたりが死に向かわないのは…、と視点を変えてみるとまた面白いかも。

(評価:★5)

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