[コメント] 愛の新世界(1994/日)
萩原流行。おまえは一体。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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乳首に針をさされるドMの強面やくざとして登場。出場通算5分。以上。
劇団員としてお金のためにSM譲をする女の子(鈴木砂羽)と玉の輿結婚のためにホテトル嬢として小金稼ぎ実行中の女の子(片岡礼子)の青春物語。 舞台はバブルの余韻を残す渋谷。TSUTAYAがない。クラブがない。
食い、働き、ヤる。高橋伴明の映像に、アラーキーの写真がカットインしてきて、横溢する過剰なエネルギーに拍車をかける。劇団員としての夢に向け、SM譲として資金調達する、純粋かつしたたかな姿にナイーブさのかけらもない。
自分にとってハズせないもの(鈴木砂羽にとっての演劇、片岡礼子にとっての結婚、ナガレにとってのSM)と交換に留保し、嘘を付き、割り切って生きる様子が逞しく描かれる。自分たちで「世界の意味を作る」くらいの意気込みがすがすがしい。
エネルギーがあるということは、見た目上の明るい/暗い、楽しい/つらいとは全く別の次元で、人にとってメチャ大切なのだと意味なく思わせる。元気がない時みると、とてもよろしい。
ラス前、劇団の打ち上げパーティーで男も女もなく、皆抱き合いキスし合う光景はなんの汚さもなく中性的でさえあり、まことに美しい光景かなと。なお、出演者を見てわかるとおり、今や重鎮となった若き日の大人計画や哀川翔様のお姿も拝むことができます。
「とりあえず働こうか、労働者よ!」(鈴木)
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