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[コメント] 101(1996/米)

人間側が主人公で、犬たちに襲われるストーリーと考えるなら、立派な恐怖映画に変わります。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 ディズニーの名作『101匹わんちゃん大行進』の実写版リメイク作品。ただし、出来は動物版『ホーム・アローン』(1990)。

 この作品は2匹の親犬と99匹の子犬。それら全てがダルメシアンという点に特徴があるが、子犬はなにせ成長が早い。結局集めたダルメシアンは増えに増え、総勢200匹を超えていたそうだ。それだけの子犬に演技をさせようとするトレーナーの苦労はいかがばかりか。動物の撮影の苦労も合わせ、スタッフの努力はもの凄かったと思われる。

 あの名女優グレン=クローズにここまでやらせるか!と言うほど悲惨な目に遭わせるとは、監督の悪のりが凄い。でも、クローズ本人もノリノリでやってるように見えるところが、名優たる所か。

 ところで、殆どの人は知らないと思うが、押井守監督は犬の雑誌に連載を持っていて、そのエッセイをまとめた「犬の気持ちは、分からない」と言う作品がある。それでこの映画に言及して、『101 Basset Hounds』なるものを提起してる。バセットが101匹という、(本人曰く)「夢のような企画」だそうだ(しかも2回もこのネタで書いてる)。「なにせバセットが主役だから。事件らしい事件は何も起こらない。強盗が来てもシッポを振るだけ。誘拐されても無抵抗。ドラマは全く進行しない。疲れることは極力避けるだろうから、大行進もしない」…これを「私は素晴らしい作品になると思う」と断言してしまう。更に「二億円ほど用意して戴ければ、このハートウォーミングな映画をお届けします。本気です」とまで…

(評価:★2)

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