[コメント] 夏の庭 The Friends(1994/日)
相米監督が描きたかった映画に、この原作は不要(02/04/07)→
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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同じモノをモチーフにしても、監督と原作者の視点が違うので中途半端な出来栄えとなっても致し方あるまい。原作は、主人公が子どもで、「死」について(と一言で表現できるものではないのだが)を話の中心に持ってきているのに対し、映画では、主人公は老人で、子どもとの交流と大人の恋愛(と、こちらも一言で表現できるものでもないのだが)を中心に持ってきている。
どちらが良い悪いを言及するつもりは無いのだが、違う料理を作るために同じ素材を使用しても、美味しい料理は出来なかったということだ。映画の中に、無駄な登場人物、場面、台詞が多すぎて、話が散逸してしまっている。この原作で原作とは違う世界を描きたいのなら、必要な部分をきちんと選択して欲しかった。原作が好きな私としては、やはり原作の世界観に共感した監督に撮ってもらいたかったというのが本音のところではある。
三国連太郎は熱演だった。きちんとヨレヨレ感が出せるか心配だったが、予想以上にヨレヨレだった。
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