[コメント] トリコロール/白の愛(1994/仏=ポーランド)
三部作の内、本作が一番タイトルの色のサインが少ないように思う。また、ヒロインは、ジュリー・デルピーに違いないが、三作の中では一番ヒロインとしての出番が少ない。
他の二作ではヒロインが明確な主人公だが、本作では、相手役の男優ズビグニエフ・ザマホフスキが主人公というべきだろう。
色のサインで云うと、デルピーの白いウェディングドレス姿のフラッシュバックが、冒頭とラスト近くで2回あるのが大きく印象に残る。他には雪とかもあるが、これ見よがしな色遣いはない。白色にフェードする処理も1回だけだ。
本作は、主人公のザマホフスキと別れた妻デルピーの復縁についてのお話とも云えるが、ザマホフスキと、彼が祖国ポーランドに密入国するために力を借りる男、ヤヌシュ・ガイオスとの共謀関係の方が、ずっと魅力的に描かれているように思う。
#冒頭の離婚訴訟の裁判所シーンでジュリエット・ビノシュが一瞬現れる。本作でもビンの回収箱の前のお婆さんのカットがある。
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