[コメント] 天城越え(1983/日)
加藤泰的な湿った思い入れが過剰に出て退くところと、旧態的撮影所システムの仕事にマッチして奥行きと厚みをもたらすところが混在する。ただ、そういう微妙な均衡を現代シーンの安い書割セットと拙い渡瀬の老けメイクが粉砕するのだ。センスを疑う。
(けにろん)
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