[コメント] 学校II(1996/日)
人の人生に関わる仕事のむずかしさを感じた。また、異質なものを排除する、差別する、分刻み・秒刻みで流れる仕事や職場...。普通に勤めている人間でさえ、ストレスでおかしくなるような会社社会が普通であることのほうが異常ではないだろうか。そんなことを考えた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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西田敏行演じる先生が、吉岡秀隆演じる養護学校の生徒の就職内定先から、彼のその間の行動・態度についていろいろと言われる(根気がない、人となじまない、反抗するなど)、その時先生は「私たちにだってそういう時がある(あった)でしょう。もう少し長い目でみてやってください。いいところもあるんです」と言う。健常者なら「長所もあるのだから」と長い目でみてもらえることもあるのに(場合によっては「個性だから」で片づけられることもあるのに)、知的障害のある人だとその欠点は絶対的なもののように言われる....。映画のこのシーンは一例だけれども、知的障害者の人たちはそうやって社会の中でイヤな思いをさせられてきたのだろう。実際、養護学校を卒業しても就職先がない、就職しても適応できずに結局、作業所や授産施設に行くことになる知的障害者はけっこういるようだ。しかし、適応できないのは必ずしも彼らだけの責任ではあるまい、と思う。周囲や職場の理解が少しでもあれば、充分に社会適応できる障害者は少なくない。
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