[コメント] 恋する女たち(1986/日)
同時代監督の場合・・・・
●大林宣彦は現実と非現実の間をトランスポートさせることにより小林聡美や富田靖子の個性をきわだたせた。
●相米慎二は強引な画作りを強いて薬師丸ひろ子や工藤夕貴に改めて自分の思う個性を入れなおした。
●大森と同じゴダール系の黒沢清は同志的女優として洞口依子を洞口依子のまま見せようとした。
●井筒和幸は自分の信じるエンターテインメントの中で宇沙美ゆかりや渡辺典子を動かし、そこから出てくるものを抽出しようとした。
大森一樹は斉藤由貴に何をさせようとしていたのか?このコンビの映画には、いつも大森の意志が見えない。ただそこに役者を置いているだけ、に見えてしまう。そして、この演者に対する意志の欠落という大森の悪癖は、いまだに続いている。
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