[コメント] 愛の嵐(1973/伊)
劇的過ぎる点は戴けないが、それでも見所満点、雰囲気満点の秀作。溺れてみたい愛の形。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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強制収容所という極限の環境下において捕虜・将校として出会い倒錯した愛を育んだ二人は、時を経て奇しくも再開し、逃れようもない愛に溺れていく。フラッシュバックする過去の記憶...退廃的なパーティ、愁い滲ませるバレエ、歪んだ愛欲生活。周囲の追求の輪を避ける為、部屋での軟禁生活を余儀なくされた二人の愛の逃避行は、皮肉にも過去の倒錯愛を蘇らせながら、絶望的な結末に向かって突き進む他なかった。
若き日のランプリングの動物的な眼差しが、観るものに強烈な印象を残す一作。欲を言えば、もう少し劇的な演出は抑え、登場人物の痛みを感じさせるような作りにして欲しかった。そして、もう少し軟禁生活の描写を長く観ていたかった。
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