[コメント] 男はつらいよ 寅次郎相合い傘(1975/日)
寅もリリーも渡り鳥・・・渡り鳥同士が番になって何でいけねえんでございましょうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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リリーは気風が良くていなせなどこか寅と被るキャラクター。本当に寅とは上手くやって行けそうに見えただけに、とらやの面々が余計なお世話を焼きたくなる気持ちも良く分かる。しかし寅曰く、リリーは翼を怪我した鳥、ちょっと疲れてひと休みしただけ、怪我が治ったらまた大空に飛び立っていく。なんて哀しい喩えだろう。寅は自分のことが分かりすぎるほどに分かるから、リリーを幸せにしてやれないことを知っている。あぁ残酷すぎるぜ監督さんよぉ・・・。
今作では、寅自体には笑える要素が少ない。定番の「結構けだらけ・・・」も言わないし、いつものおっちょこちょいぶりも薄い。その代わり旅先で連れになる船越英二の妙にかしこまったキャラが面白かった。寅とリリーとパパ三人夕焼けに染まる海岸で遊ぶ姿が美しい。
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