[コメント] 夫婦善哉(1955/日)
「蝶子役は淡島千景には荷が重いんじゃないだろうか」という危惧は杞憂。健気な女性を見事に演じきっている。とりわけ科の作り方の可愛らしさ! 森繁久彌の娘を前にしてあたふたしてしまう意地らしさ! 豊田四郎の厳しい演技指導には相当泣かされたらしいが、その甲斐はあったというものだろう。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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シーン内でのショットの並べ方がかなり独特で、「ここでクロースアップ!?」「ここでエスタブリッシング・ショット?!」と何度も驚かされる。それはときに芸達者たちの演技合戦を阻害しかねないのだが、それ以上に画面の訴求力を高めることに貢献している。
森繁と淡島の細やかな愛情が滲み出すラストシーン、舞う雪の慎ましさに涙を誘われる。
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