[コメント] ジュラシック・パーク(1993/米)
恐竜オールCGの華やかさ。そしてその下に埋もれたもの→
SFX技術の歴史みたいなTV番組で紹介された、あるクレイアニメーターのインタビューで。
最初、スピルバーグはクレイアニメによる映画化を考えていたのだそうだ。で、くだんのアニメーターに話を持ちこんだ。彼は恐竜や怪獣映画に憧れてこの世界に入った人。自主製作で恐竜のクレイアニメも作っていた。だから勿論そのオファーに狂喜、大興奮。オファー後すぐにプレゼン用に人物までクレイでつくった非常に凝ったワンシーンをつくりあげた程だった(T-Rex登場シーン)。
んがっ、スピルバーグはきわきわになって全編CGでいくことを決定。アニメーターの力作はお蔵入りになってしまった。(実は、どこだったかほんのワンシーンで彼のクレイアニメが使われているという話だったが)
このエピソードをプレゼン用の映像などを交えて語った後、彼は「ここまでやって断られたときは1週間寝こみましたよ。こうやってね(口を空いて天を仰ぐ)」と笑った。
…これを観たせいか、どうも「CGがすごい!」という映画を素直に観られない自分がいる。でも、ま、その話を知らずに観たときは5点だったから。どんな映画にも必ず光と翳の部分があるのだろうし。
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