[コメント] 舞踏会の手帖(1937/仏)
観てはいけないものと観てしまったかもしれない。
クリスティーヌは36歳になるまで過去など関係なく生きていたのだろう。それが突如過去に生きるようになる。忘れ去ったはずの青春=舞踏会の記憶が泉のように沸きあがる。
再会する男がみな彼女と同じように過去に回帰するところがかえって悲しい。もう誰も過去には戻れないし、誰も過去とは同じ人間ではないのに・・・。
でも時間は過ぎる。社交界デビューの少女やデビュー直前の少年に出会い、彼女は自分と重ね合わせ寂しさを増す。ただラストでは新しく生きる決心をしたようだ。「初めてのタバコみたいなものよ」と人生の経験者として。
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