前作の『怒りのデス・ロード』でいやがうえにも期待値が大きくなってしまっているので、なかなか期待通りだったとは言いづらい、というのが率直な感じ。

ウオー・タンクをめぐる一連の戦闘シーンは面白かったし、パラグライダーによる空中からの攻撃などは、「おー」とは思わせるのだが、サントラに迫力がないのが大きいと思う。これが「デスロード」との最大の違いではないだろうか。

それにアニャ・テイラー・ジョイは、個人的には大好きな女優の一人で、健闘はしていると思うが、本作に似合っていたかどうか。彼女よりも、前半に出てきたフュリオサの母親を役者をそのままにして主役にすえた方が、良かったのでは、という気もする。

面白くないわけでもないし、迫力もあったし、仮に「デスロード」を観ていなかったとしたら☆５を付けていたかもしれないのだが、そうではないだけに、なんかこう、観終わってもやもやした感じがしてしまった。