アリシア・ヴィキャンデル演じる奥さんが歌う「ブルー・バイユー」が素敵です。私はリンダ・ロンシュタットのも、ロイ・オービソンのも知りませんでしたが、先日ラジオでロンシュタット版を聞きましたが、素敵な歌でした。

その「Blue Bayou」（青い入江）は、ミシシッピー河が海へと注ぐあたりの入江や湿地帯の事だそうで、まさにニューオーリンズ付近を指すみたいです。

移民政策と法整備の不備のことは映画で言われていること以上はよく判りませんが、最後の「実際の人々」が出てくるのは、それが主題だったの？とちょっと首をかしげましたが、大勢の「愛する人たちと引き裂かれた者」の物語をわかりやすい形で訴えたのでしょう。

とはいえ、最後の場面は泣きましたとも、ボロボロと。子供の絶叫からの抱擁、そして別れ。子役がうまいなあ。いい映画でした。

あと、アントニオの友人の移民局の男が、終盤に「お前が逃げても、俺は追わない」と呟くところはグッときた。