[コメント] ドント・ルック・アップ(2021/米)
徒然草だったかな…蟻のごとくつどい、東西に急ぎ、南北に走る。人間はいつの時代も、ただ目先のことに追われて生きていくようにできているらしいね
新作(といっても、これももう二年前だ…)が心底から面白いと思えるのは、年に数十本見ても、二年に一本ぐらいになってしまった。もう見る側として感性が死んでいるのかも…
でも、これは本当に面白かった。さすがディカプリオ、裏切らない。『マネー・ショート』が示した世相を斬るマッケイのセンスも重要なのだけれど、本作は初戦惨敗したワイドショーにおけるリベンジ…いや、そんな勇ましいものではなく、業苦の果てに吐き出した最後の叫びが至極胸を打つ。これは『マネー・ショート』にはなかった、独演願望の強い主演俳優との相乗効果だと思うのだけれど、コメットのストライクというモチーフはこのようなシークエンスで、つと鏡のように現実世界を、そして人類の儚さを映し出してみせることができるかどうかだと思う。
個人的には『妖星ゴラス』の孫のように感じた。ひねくれ者で、口さがないが、根は優しいそんな感じの孫だ。そうすると、子は誰だ? ズボラだが今や憎めない『アルマゲドン』かな(笑
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。