[コメント] tick,tick...BOOM!:チック、チック...ブーン!(2021/米)
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ミュージカル「RENT」の作者として知られるジョナサン・ラーソンの、苦悩と焦燥が、美しいメロディと共に、私の全身を駆け抜けました。楽しい二時間だった。これもNetflix制作の作品で、一斉配信の前の「限定公開」ということで、近所のイオンシネマで、一週間だけの上演。最終日になんとか間に合って見に行けて良かったです。
そして、よく知らなかったのですが、このラーソンは、35歳という若さで夭折された、それも「レント」上演初日の前日に亡くなったという。そんな彼が30歳を目前に、8年もかけて制作し続けている「Superbia」の最後の曲が完成できないの焦り、そして恋人とのすれ違い、親友とのけんか、成功!からの挫折、いろんな出来事が、「チックチック」と時計の秒針に追われ、「ブーン」とはじけ飛んだ、そんな映画。
そして監督のリン・マヌエル・ミランダ、最近公開された『イン・ザ・ハイツ』の舞台の原作者(出演もした)で、『ハミルトン』も大ヒット、そういえば『メリー・ポピンズ・リターンズ』でも、重要な役で歌ってましたね。そんなミュージカル作家兼俳優のミランダが、きっと尊敬してやまないであろう、先輩のラーソンの志を継ぐべく、自らメガホンを執った渾身の一作。だから、こういう「限定公開」という形でしか、人々の目に留まらないのは、私としてはとても残念である。
リン・マヌエル・ミランダ、あなたはすごい。そしてジョナサン・ラーソンは、やっぱりすごい!
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