[コメント] 燃えよ剣(2021/日)
職人賛歌の割に政治的体面を気にしてしまう。職人の癖に職人に徹しきれないのだが、中産階級の坊ちゃんたちの徳が時に厚顔へと転換し、かかるサイコ性の方に職人のダンディズムがある。
岡田准一の生来の軽さも演出家の性癖ともいうべき草食系の恋愛観と迎合する。検察側の罪人の吉高由里子の再来ともいうべき柴咲コウに言い寄られると、一寸、鼻の下を伸ばすラヴコメ。職人と政治の兼ね合いを尾上右近の文弱の意気地が達成すると、年末時代劇スペシャルを見たような懐かしさが淡白な結末に妙な郷愁を走らせる。
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