[コメント] ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結(2021/米)
一見さんお断りなのか知らないが、そのメンタルで何故そうなるのか分からないキャラの乱舞、百歩譲ってそういう物語としても使い捨て・卓袱台返しの濫用でエモーションが滅茶苦茶。その割に鼠少女の大見得が読めてしまう(感動的だが)等とにかく歪で、ウェットにしたいのかドライにしたいのかどっちやねん、と。しかし、だからこそジョン・シナの真っ直ぐな「信念」の狂気が屹立するとも。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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「イカレてる」というキャラ設定が、説明力のなさの隠蔽に利用されているようにしか見えない。ガワだけで物語れないから、馬脚が現れる前にウッチャリをかけているように見えるということだ。気まぐれな猫的、という意味ではハーレイ・クイン的な語りであり、それはこの「上層の思惑に使い捨てられる者」の物語としては相応しいのかもしれないが、少なくとも移入できないし、パターン化するので移入したところで放棄されるだろうという諦めが受け手に生じる。少なくとも私にはそうだった。
あんまりギャグも肌に合わなかったのですが、怪獣モノへの転調と「スターロ大王vs決死部隊」のテロップ、巨大ママへの復讐の件には、『アドレナリン2』めいたものを感じて笑いました。
怪優ダストマルチャンの今後に更に期待。
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