[コメント] モーゼとアロン(1975/仏=独=伊) - 更新順 (1/1) -
現場主義により描かれたシェーンベルグのオペラ。「出エジプト記」の有名な件で、登場人物も少なくて判りやすく、杖が蛇になるみたいな描写も散見され意外と娯楽作。不協和音満載の現代音楽がさすが元祖の格好よさ。 [review] (寒山拾得) | [投票] | |
円形の野外劇場という限定された舞台だが、こんなに多彩なアングル、ポジション、カメラワークが存在するのだ。それらを正しい順序で繋いでいく能力がほとんどの監督に無いだけであり、ストローブ=ユイレはカメラを左右にゆっくりパンしていくだけで圧倒的な映画性を画面に刻み込んでみせる。風によって衣や木々の揺れる様、蛇ののたうちなど最小限の運動で最大の効果を創出していく。 [review] (赤い戦車) | [投票] |