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[コメント] 愛しのアイリーン(2018/日)

ヒロインの内面が字幕でダダ洩れて、受け手は否応なく第三者の視点を強いられる。誇張された人物と事件の連なりは、人物と受け手の間に出来る距離感によって筋をブラックコメディそのものにする。
disjunctive

にもかかわらず、流れる劇伴は深刻でマンガのような事態が大真面目に捕捉されている。このマンガ的感性は感情の物化に長けている。ヒロインは褞袍とイヤーマフで雪原に放り込まれ不憫の権化となる。

(評価:★4)

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