[コメント] ノクターナル・アニマルズ(2016/米)
力強く惹きつけられる画が続き目が離せない。物語の筋を冷静に振り返ってみると言うほどのことはないのだが、一つ一つのシーンが実に決まっているのだ。
オープニングはいささか強烈すぎるが、構図がいいというのか、スタイリッシュというのかよくわからんが、とにかく魅せるシーンが満載で存分に堪能できる。
世俗的な、物質的な成功をおさめても、満たされない何かを抱え、かつての自分が否定していた道を選んでしまった、その姿を描いたようにも見える。
暴力的な元夫の小説に、エイミー・アダムスは何を思ったのだろうか。ジェイク・ギレンホール、マイケル・シャノンと3人そろっての名演がさりげなく、心にいつまでも残る。
それにラストの余韻が何とも言えない。観終わってからも全編を振り返りながら、あれこれと想像して楽しむことができる。まさに名作と言える一本。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (3 人) | [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。