[コメント] 関ヶ原(2017/日)
「豊臣腐食列島・呪縛」或いは「突入せよ!桃配山荘」
しかし、武将たちが皆サラリーマンか官僚みたいに見えるのはとてもしっくり来た。
日本人が、荒唐無稽なフィクションである怪獣映画の主役に役人を据える事が出来るのは、武家社会がそう云うモノだからだと実感。
余談だけど、黒沢さんもイマヘイもいない今となっては、こう云う話を重厚な人間ドラマとか言って、見立て優先の”劇”としての構図ではなく、多少観客の感情移入を犠牲にしてもリアリズムを追求した画作りで乗り切ろうという人は貴重だなと。
例えば、「跳んで埼玉」をこう云うフィロソフィで映画に出来るなら、世界に馬鹿らしくも楽しい日本のエンターテイメントを送り出せるのに。とか思ってしまった。
しかし、観客が楽しむ為の足掛かりとして、わかりやすいドラマの提示は娯楽映画としては必須。 本作に於いてのそれである初芽と光成の恋物語は蛇足ではあったと思う次第。
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