[コメント] ナショナル・ギャラリー 英国の至宝(2014/仏=米=英) - 更新順 (1/1) -
キュレーターの独演会が尺の多くを占めるために不毛な説明台詞の映画に落ちかねないところを、楽太郎(修復家のラリィ)が研修の女子大生を前にして台詞を3度噛み、負けじと隣のオッサンが蘊蓄を垂れ始め、辛みで話を引き締める。 [review] (disjunctive) | [投票] | |
絵画と観客の切返しが矢鱈に面白い。観客が観ている絵画と画面に映された絵画が本当に一緒なのか誰にも分からないから。それにしても、「作業」を捉えたショットがどれも破格に素晴らしい。額縁を作ったり絵画を修復する際の、手先や道具のアップカットにおけるスリリングさ。全体を通してオーソン・ウェルズの『フェイク』と並ぶ「観ること」に関するメタ映画といえる。 (赤い戦車) | [投票] |