[コメント] 真昼の不思議な物体(2000/タイ=オランダ)
文明の夜明けに世界各地で見られた神話発生の坩堝を覗き込んでいるようであり、またクノーの「文体練習」に似た言語遊戯が市井の人々に実践されるのに随伴しているようでもある。単一のプレミスの周りで気随気儘に付け足されるのは、各々の人となりと共に生活の息吹きであり、それは、また、様々な表現形態を模索する糸口となる。旅行者が散策がてらに収集したような町のざわめきが、そんな演出家の姿さえ宇内の点景として包み込む
ちなみに私は本作を米クライテリオン出版のMartin Scorsese's World Cinema Project No. 2でお目にかかりました。本シリーズは他にもブロッカ、ゴトクなど日本未ソフト化のものがリマスターで楽しめるのでマストバイです!
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