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[コメント] マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(2015/米)

そのまんま、日本にも持ち帰ってもらいたいことばかりでした。
プロキオン14

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







もっと軽いノリ(「ここがヘンだよ日本人」的な)な映画かと思ったが、なかなか面白かった。イタリア人を「セックスをした後のように見える」とか、切り口が面白い。

最初は、「有給休暇」、「学校給食」、「宿題ゼロ」、「大学タダ」とか、とっつきやすくて、笑えて、楽しかった。

「刑務所」のあたりから、「何を言おうとしているのか?」という裏テーマが見え始める。「刑務所、一軒家なんだよ」とか言ってて、「事件の遺族」のインタビュー。「憎しみを連鎖させない」という、別のテーマを米国に突き付けている。

「男女平等」のあたりは、「銀行家」の話と合わせて、一番時間を割いてじっくり映していた。ただこのパートは、ムーア自身の「聞き手」の話がキレがない。

まとめは「すべてはアメリカにあった」という結び。まぁ本気で言ってはないだろうが、「ハンマーとノミでぶっ壊せ」、こつこつとやっていけば、壁は倒せるというメッセージ。それが例えば「銃規制」なども合わせて「できてない」という嘆きも聞こえる。

そしてそのまま日本に当てはまることの多さが、見ていて痛かった。「ブラック」「塾と宿題」「奨学金問題」「男女不平等」などなど。でも「ドラッグ自由化」だけはやっぱり無理!

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)寒山拾得[*]

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