[コメント] 彼らが本気で編むときは、(2017/日)
テーマは面白いし、役者も頑張っているが、あざとさと詰込み過ぎ感を感じるシーンがチラホラ。なお、柿原りんかや生田斗真の陰に隠れがちだが、桐谷健太の語りが緩衝材となり作品に落ち着きを与えていることを見逃してはならない。
映像でいうと、書店で、桐谷健太が「次の方どうぞ」と呼び、漫画がレジにドサっと力強く置かれるカットから、横からのロングでレジに柿原りんかが並んでいるカットへ切り替わるところ。 同じく、後半で、柿原りんかの母親であるミムラが同様のショットでレジに登場するところが印象的。
ここに限らないが、伏線ないしは対比的なショットが多過ぎる印象がある。そこに詰め込み過ぎを感じてしまう。
また、編み物などをする3人並ぶショットの多用は、『かもめ食堂』や『めがね』でも感じたところで監督の好みが色濃く出ているところだろう。確かに絵にはなるのだが、あざとい。
そして、生田とミムラが対峙するシーンでの、生田の黄色いワンピースがどうにも受け容れられず。生田の全シーンの中で、あの衣装だけが浮いている。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。