[コメント] ラ・ラ・ランド(2016/米)
乙女チック男子(より正確にはおっさん)の思い出話という意味では『カサブランカ』なんだけど、そこに至るまでの構築が雑過ぎて残念。疾走感のなさもなー。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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ラストの「5年後」にもってくまでが(『最後のジェダイ』を評するときにも使った表現ですが)「ポストイットに書き出したエピソードをテキトーに並べただけ」な感じで見続けるのが難儀でした。
さらには「ハリウッドもののお約束なので、そこは脳内で補完してね」ということなのか、人物造形は薄っぺらく誰にも感情移入できず。
では、せっかくのミュージカルなんだから、そうした瑕疵を忘れさせるくらい圧倒的な歌と踊りが画面いっぱいに展開するかというとそれも無し(巷で喧伝されていたオープニングも、長回しにこだわるあまり「眼福」ってものを置き去りにしてる感)。
全体的に過去の映画のあるあるで構成されてる雰囲気なので、いっそ最後はオリジナルテーマじゃなくて「As Time Goes by」でも弾けば良かったんですよ。
<どうでもよい追記> ミア(とその他大勢)のプリウス(エコ=現代)とセブのオープンアメ車(ガソリン垂れ流し=過去)に象徴されるように、時代遅れのマチズモへの郷愁でもあるのかもです。そういう意味でも『カサブランカ』。
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