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[コメント] 不機嫌なママにメルシィ!(2013/仏=ベルギー)

絶対者として母親を祭り上げてしまった息子の悲喜劇。おかげで彼はしなくてもいいまわり道を重ね、自分探しの道行きを続ける破目になる。観客から見れば、きわめて判りやすいゲイの理解術ととれなくもないのだが、それは…。
水那岐

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







まぎれもない偽のゲイ道だった。なるほど、こんなに凡人にすぐ理解できるゲイはいないだろう。

そして、最後には主人公の指標であった母親の「どうでもよさ」もまた描かれるのだった。主人公の身染めた異性の恋人という存在に無関心さをあらわにし、「コケるんじゃないわよ」とのみ答える母。これが明確な成長といえるなら、主人公のビルドゥングスロマンととれぬことはないが、さあ、どんなものなのだろう?

(評価:★3)

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