[コメント] リスボンに誘われて(2013/独=スイス=ポルトガル)
物語の中心を占める「不在者」が説得性を欠いたまま祀り上げられる『永遠の0』と同種の構造が不誠実だ。ここで説得性とは、何よりもまず当該人物の被写体的魅力に依拠する。ジャック・ヒューストンのそれはジェレミー・アイアンズに大差で劣っている。後景を等閑視したアップカットを除いて撮影は上々。
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