[コメント] 俺は地獄の部隊長(1963/日)
東宝の愚連隊シリーズの対抗企画らしくいかにも安物。『沖縄の民』(56)で真面目に戦争を問うた古川卓巳が、一転こんな玉砕を消費するような映画を撮ってはいけないと思うんだが。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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♪俺が死のうとままよ、なる主題歌そのままのラストの白煙のなかへの突撃、という選択は必要だったのだろうか。みんな逃げれるんだから逃げたらいい訳で、岡本喜八なら登場人物を生き延びさせただろう。それが倫理観というものだと思うのだが。
印象的なのはモジャモジャ髭が似合う井上昭文と、「その手は桑名の焼き蛤よ」とへんな冗談とばす八路軍の近藤昭。モールス打つ横でネジ回している描写が物珍しかった。冒頭に慰安所でちらっと登場する星ナオミは最高で、再登場しないかとずっと待っていたのに残念。眺め続けられないのは拷問に近かった。
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