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[コメント] ギャラクシー街道(2015/日)

イタリア艶笑喜劇みたい。時折みせる三谷幸喜らしからぬ艶っぽさ。
ペペロンチーノ

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







秋元才加が登場シーンで、髪をサッとおろし胸元をシャッと開けるんです。実に女性的な艶があるんですね。 あと、綾瀬はるかの背後で遠藤憲一が(あの声で)囁くシーン。この時の綾瀬はるかの恍惚の表情も艶っぽい。 あと、優香が元カレ慎吾と再会する際に、頭の枝(?)を取る(要するに髪を直す)仕草をする。

こうした女性“性”を、これまで三谷幸喜は描かなかったような気がするのです。 この映画はとても“性的”で、悪く言えば宇宙人という逃げ手を打った“シモネタ”、よく言えば“艶笑喜劇”だと思うのです。

考えてみれば、三谷幸喜が尊敬するビリー・ワイルダーの師匠はエルンスト・ルビッチですよ。艶笑喜劇の名手ですわ。そういう系譜の中に三谷幸喜が飛び込んだとしても不思議はない。

大変バカバカしい話で、三谷幸喜自身も「観終わって何も残らない」と公言している通り本当に何も残らない映画なんですが、昔はこんな映画たくさんあったんだよね。それはそれで豊かな時代だったような気がする。

ま、そんなに面白いかって言われるとねぇ・・・。

(15.10.31 TOHOシネマズ日劇にて鑑賞)

(評価:★3)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)chilidog プロキオン14[*] けにろん[*]

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