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[コメント] 狼の王子(1963/日)

舛田利雄の巧さで中途までは期待を繋がされる出来になっているが、やはりこれも慎太郎節そのものの映画だった。ルリ子は小ぢんまりと纏まった詰まらない女として描かれ、その前でうろうろと逡巡する英樹はやがて幸福を捨て去り、マッチョな哲学を取り戻す。その過程で語られる例によっての大演説。舛田は本当に巧い料理をしているんだが…。
(★3 水那岐)

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