[コメント] 海街diary(2015/日)
なんと心地良い瞬間を与えてくれる作品だろうか。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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吉田秋生による同名原作漫画の映画化作。吉田秋生と言えば、かつて最も少年漫画に近い少女漫画家と言われ、わたし自身も「BANANAFISH」や「吉祥天女」は購入して持っていた。本作の原作は未読ながら、是枝監督が作ると言うので、これは観ずにはおられんと言う事で拝見してきた。
一見して分かるのは、本作はとても雰囲気が良いと言うこと。
何か大きな事件が起こるという訳では無いが、日常生活の中にあるちょっと棘のようなものを上手く捉え、それらを家族が包み込んでいくという部分をとにかく力を入れているので、それがとても心地良い。
特に本作は食事シーンが良い。全編を通して食事のシーンは多いのだが、それらは全て複数の人物でとっている。それは家族であったり、仲間内であったりするのだが、食べている間はみんなが優しく、お互いを支え合って生きていることが分かってくる。
家族を作るということと、みんなで食事をする。この二点は私にとっての見事なツボであり、それがあると言うだけで本作は私にとって、とても気持ちの良い作品である。
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