コメンテータ
ランキング
HELP

[コメント] フランシス・ハ(2012/米)

グレタ・ガーウィグの好感度で全部許してしまうのも含めて、80年代角川映画の空疎な女子成長ものに似ている。瀟洒なタッチは魅力的だが、21世紀にヌーヴェルヴァーグは温くなると誰が予想しただろう。
寒山拾得

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







収束の反転プチ成功は余りにも作り過ぎで、OL達が気分よく映画館を後にするためのマーケッティングの成果に見えてしまい、ここで全体の印象が音を立てて低くなる。ターゲットたるOLやフリーターの共感を勝ちえんと、グレタはアレコレ苦戦していただけではないか。モノクロも含めて何か裏『アメリ』っぽくないか。この収束、てっきり夢オチが続くのかと思ってしまった。

グレタのダメっぷりは勝ち組の贅沢に見える。この映画がそれほど反響を呼ばなかったのは、世の中もっと世知辛いとみんな知っているためか、それともNYのダンサーの世界などもう共感に値しないからか。多分どっちもだろうという感想。

(評価:★3)

投票

このコメントを気に入った人達 (1 人)ぽんしゅう[*]

コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。