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[コメント] るろうに剣心 京都大火編(2014/日)

喧嘩男のデカウェポン面白アクション封印は寂しいが、神木の縦空間を活かしたアクションは嘘くさいながらも見所。新キャラ登場や変転する舞台等、見応えはシリーズ一。だが大火と言いながらそのスペクタクルを見せない詐欺性。
煽尼采

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

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まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







土屋太鳳に京都弁を使わせるのか使わせないのかハッキリしてほしい。京都の娘という設定上、適当に散りばめてますといったどっちつかずなのが苛立たしい。

彼女が慕う伊勢谷の剣心に対するストーカー振りも、あの挿話から納得しろと言われても無理がある。役者の熱演でどうにかできる話ではない。結果、彼と土屋と翁の三者が織り成すドラマはメインストーリーに添えられた何だかよく分からん邪魔者を取り巻くなんやかんやという域を出ない。

包帯男に蹂躙された村を救ったのか何なのか、吊るされた村人を勝手に引き降ろしたら今度はワシらが酷い目に、と訴える村人を無視して勝手に引き降ろす剣心。村にずっと残って彼らを守る気なのならまだ分からんでもないが、随分と単純バカな正義感を振り回す。

だが、パンク侍に切り刻まれようとする赤ん坊を救わんが為、不殺の誓いを自ら破って敵を斬ろうとするあのシーンでの、低く構えてジッと情念を溜め込んだ静止姿勢の剣心は、全身これ己が身を挺する決死と一撃必殺の魂そのものと化したかのような迫力。が、彼に渡された刀は逆刃刀なのだろうと観ているこちらは容易に予想できてしまい、彼の決意のその瞬間に彼の魂と一致し得ないもどかしさ。これは演じた佐藤が絶対気の毒。

(評価:★3)

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