[コメント] イントゥ・ザ・ストーム(2014/米)
竜巻を周回する巨大物の滞空感に愛嬌がある。莫迦という概念が目に見えるものとして表象されているのである。物体の運動によって担われた“莫迦”は、タイタス号が竜巻の中心に到達するや、今度は光彩によって表象され詩的な催涙喜劇となる。
プワホワイトへの語り手の擁護から窺えるように、莫迦を蔑にしないのは人類愛の賜物なのだ。誰一人としてモブはおらず、モブをモブで無くして行く手際の良さが鼻についたとしても、語り手への好意を損なうものではない。
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