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[コメント] 愛と希望の街(1959/日)

愛と希望が必要なところに愛と希望は存在しないとしたら、愛と希望とはなんて空虚なものだろうか(ほんとかな)
蒼井ゆう21

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







例えば今にも飢えで死にそうな人に、モノを盗むべからず、という決まりごとを守れ、ということができるか。そもそも善悪を、ある決まりごとを守ることができるか否か、ということで決めるのなら、まずその人の心や行いどうこうよりも、その人が置かれた状況や環境でそれを守れるか否か、というのがかなり決まってくるはず。そうしたら、そもそも良い悪いってなんだ?

お金持ちの女の子は、世の中の非合理(貧富の差)に不満を持ち、嘆いていろいろ同情するが、でも、少年が詐欺まがいの行為を行っていたことには腹を立てる。

これはつまり、飢えで死にそうな人に、でもモノを盗むな、という別の非合理を押し付けているんではないか??

もっというと、同情という名を借りて、自らの理想を相手に押し付けていないか?こういうことは今でもよくありそうだ

でも衝撃を受けました。深い映画だと思いました。

(評価:★5)

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このコメントを気に入った人達 (3 人)けにろん[*] Amandla! 太陽と戦慄[*]

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