[コメント] 愛と希望の街(1959/日)
愛と希望が必要なところに愛と希望は存在しないとしたら、愛と希望とはなんて空虚なものだろうか(ほんとかな)
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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例えば今にも飢えで死にそうな人に、モノを盗むべからず、という決まりごとを守れ、ということができるか。そもそも善悪を、ある決まりごとを守ることができるか否か、ということで決めるのなら、まずその人の心や行いどうこうよりも、その人が置かれた状況や環境でそれを守れるか否か、というのがかなり決まってくるはず。そうしたら、そもそも良い悪いってなんだ?
お金持ちの女の子は、世の中の非合理(貧富の差)に不満を持ち、嘆いていろいろ同情するが、でも、少年が詐欺まがいの行為を行っていたことには腹を立てる。
これはつまり、飢えで死にそうな人に、でもモノを盗むな、という別の非合理を押し付けているんではないか??
もっというと、同情という名を借りて、自らの理想を相手に押し付けていないか?こういうことは今でもよくありそうだ
でも衝撃を受けました。深い映画だと思いました。
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