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[コメント] 鶴(1988/日)

市川監督、吉永小百合共に脂が乗りきってる時に撮ってほしかったです。
甘崎庵

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







 吉永小百合の映画出演100本記念作品として選ばれたのは、なんと「鶴の恩返し」(あるいは「夕鶴」か?)だった。

 大変幻想的な作品で、出演者の実力も確かにある。ただ、物語としての完成度はどうにも低い。少なくとも分かり切った物語を作るのならばどこかでひねりが欲しいのだが、それが全然なく、なんかそのまま観てしまったと言う感じ。

 ソフトフォーカスに彩られた雪の画面は幻想的ではあるのだが、問題は肝心の鶴の造形が…いくら時代とはいえ、この作りばればれの鶴は、流石に引くぞ。一瞬ギャグかと思ってしまったほどだよ。

 それと、吉永小百合の“美しさ”は撮れている。だけど“可憐さ”はどうだったかな?これ作るんだったら20年間…せめて15年前、市川監督の脂が乗りきっている時に作って欲しかった。

(評価:★2)

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