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[コメント] 世界にひとつのプレイブック(2012/米)

精神が落ち着かずキレやすいパッドと自分の感情に素直なティファニー。互いに繊細な心を持ち、難しい役ながら上手く演じたブラッドリー・クーパージェニファー・ローレンスがよかった。癖あるキャラだけど嫌いになれない魅力を引き出していた。
deenity

内容自体はコメディ色の加わったラブストーリーという感じ。デ・ニーロ演じる親父が無茶な賭けをして、結局応援するチームが勝ってダンスも5点を取ってハッピーエンド!というありがちなもの。

この映画を盛りたてたのは間違いなく主演の二人の演技。二人の微妙な精神状態を表現するのがこの映画の肝であり、そこをうまく演じきったことが間違いなくこの映画の魅力で評価につながっていると思うし、すごくよかった。

ただこの映画に★5をつけられないのは脚本の物足りなさ。二人の恋愛模様だけでなく家族間の仲も深まっていくという設定は良かったが、兄貴に抱く嫉妬というか劣等感をあまり感じないために試合会場で仲良くなったシーンに感情移入が薄かった。

また、脚本の物足りなさで言えばあのラストシーン。あのウォッカを飲むという気持ちはわかるがそこは対して活かされてもなく中途半端。まあ無事5点を取ったからハッピーエンドで終わったのだけど、だったらウォッカを飲む必要性がなかったんじゃないかな、と。 それにティファニーに手紙を読むシーンだが、感動はしたのだがあとひと押し足りなくて泣ききれない。短くまとめたのはあのパッドの役的に相応しいかもしれないが、もう一言二言あった方がよかったんじゃないか、と個人的に思った。

(評価:★4)

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このコメントを気に入った人達 (1 人)プロキオン14[*]

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