[コメント] しあわせの雨傘(2010/仏)
オゾン的吉本新喜劇。ドヌーヴ最強女優証明映画。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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いやもう、なんだか分からんが、ズッコケないだけで、ほとんど吉本新喜劇のノリ。 なるほど、我々は「ツッコミ」と「ズッコケ」で笑ってる場合が多いんだな。
原題は「置き物」とかいう意味らしい。劇中にも出てくる、「飾り壺」というところだろうか。 タイトルに掲げているからには、喜劇のオブラートに包んではいるが、「女性の社会進出」(あるいは「男女不平等」)というテーマをマジで取り扱っているのだろう。 オゾンは、ホモセクシャルやレズビアンなど“性”を取り扱うことが多い。 ある意味、その延長線上の思想なのかもしれない。
しかし何と言っても、これはカトリーヌ・ドヌーヴの“貫禄”の映画である。 実は単なる「飾り壺」ではない、若い頃も結構奔放だったのよみたいな、これはもうカトリーヌ・ドヌーヴという“記号”があって初めて「さもありなん」と思える作りなのだ。ドヌーヴ最強。
そうか。そう考えると、吉本新喜劇というよりも、お涙頂戴がない「藤山直美人情喜劇」の方が近いか。
(11.01.10 新宿ピカデリーにて鑑賞)
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