[コメント] 最後の忠臣蔵(2010/日)
場面場面の光の調子に微妙な狂いがあったり妙に現代劇風に見えたりする部分が見られたり、決して完璧とはいえないのだが、それでも役者たちの見せ場作りのうまさが光る。正史からも稗史からも漏れ出た赤穂浪士たちの心情を描いた忠臣蔵外伝として最上の一作。
女優陣の使い方がとりわけ優れている。今の今まで安田成美がこれほど立派な女優に見えたことはなかった。桜庭ななみにいたっては、見事なおひいさま振りで、この年齢にしか出来ない役どころとしての決定打を早くも放った。（役所広治、佐藤浩市の安定した演技に支えられている面もあるけれど）
仏壇や位牌という小道具がこれほど上手に撮られた映画もない。
(評価：)
投票
| このコメントを気に入った人達 (1 人) | [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。