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[コメント] バイオハザード IV アフターライフ(2010/米=英=独)

敵がやられに来る水戸黄門。アンダーソン監督はアリスというかミラ・ジョヴォヴィッチにしか興味がないのは良く分かった。
Master

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







Master Image 3Dにて鑑賞。

まず、3D鑑賞環境の話をすると、このMaster ImageというシステムはXpanDに比べれば3D効果は強いと感じたが、レンズ部分が小さいのと、メガネをかけている場合に3Dメガネをかけにくい設計になっているため、メガネ着用の方にはあまりおすすめできないように思う。

また、本作の3D表現では斧やナイフを使って「飛び出す」表現に挑戦しているが、効果が期待ほどは得られていない。既に映画の3D表現は「奥行き」表現に優れていることが定説になりつつある認識でいるのだが、いよいよその前提で作品が作られるべき状況になっているように思う。

次に映画の内容だが、このアンダーソン監督、ローランド・エメリッヒばりに脇のキャラクターに対して愛情がない。アリスがアンデッド溢れるロサンゼルスで合流する芸能人・スタッフのチームの消されぶりのあっけなさがそれを示しているが、ひどいの一言に尽きる。例えば昨今あった『プレデターズ』でも脇のキャラクターがばっさばっさと殺されていくが、大抵見せ場はあった。本作には全くそれがない。そのためサバイバーたる生き残った人間にも魅力が生じない。そういった構造に気づいていただきたい所である。

まぁ、次作以降も敵役がどんどん斬られに来る「水戸黄門」という大枠の筋立ては変わらないだろうから、そういう意味ではこのままやり続けるべき。元はゲーム。それを逆手にとって勝手放題やればよいのである。荒唐無稽さを楽しむと割り切れば楽しめるだろう。

(2010.09.19 109シネマズ川崎)

(評価:★2)

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