[コメント] ソルト(2010/米)
アンジェリーナ・ジョリーに萌え要素がない。脚本演出の凡庸さが早々と露呈するので、無駄な期待を持たずに最後まで付き合うことができたものの、後半のつまらなさにはやはり文句のひとつも言いたくなる。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
映画を見終った人むけのレビューです。
これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。
序盤は目が離せない魅力があった。ハイテクビルからの脱出、『ダイハード』オマージュの裸足姿、アパートメントの壁面綱渡りから高速道路での落下−移動−落下の連鎖といった、巻き込まれ型主人公の逃走劇は楽しめた。後半、大統領暗殺後の脱走にもカースタントがあるが、スタンガンの使い方はコミカルでよかった。
だが後半は平板だ。髪を染めた時点で人格が切り替わり、殺人マシーンと化したジョリーの肉体からは危険な香りがしてこない。極めつけはホワイトハウス潜入作戦の不細工なこと。ブ男変装を剥がしてからのあの髪型のダサいこと。白ワイシャツのセンスのなさ。
リーヴ・シュレイバー殺戮シーンで一瞬見せる汚い表情にも失望する。『キル・ビル』のユマ・サーマンのように劇画的に描くか、『アイアンマン2』のスカーレット・ヨハンソンのような汗をかかないクールビューティーがいいのか、はたまた『モンスター』のシャーリーズ・セロンよろしく顔かたちそのものを完全に変えてしまうのか。人を殺めるヒロインの造形についても考えさせられた。
(評価:
)投票
このコメントを気に入った人達 (5 人) | [*] [*] [*] [*] |
コメンテータ(コメントを公開している登録ユーザ)は他の人のコメントに投票ができます。なお、自分のものには投票できません。