[コメント] カケラ(2009/日)
勁くあること、理屈で負けないこと、羞恥心に負けないこと。LGBTに限らず、誰もが持つ自分のマイノリティな部分にどう向き合うかについて、中村映里子の極端な造形は示唆に富んでいてとても魅力的。教えられた。
**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。
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陰湿を強いられた『ミルク』の昔との対照に感慨を覚える。とても理屈っぽい一面を持つ映画だが、マイノリティを語るための正当な手段だ。公衆便所での生理に始まり動物園に行き生物学の講義を経て性をさらけ出す等、目線を動物のラインまで引き下げて語る方法はロマンポルノの感性と思う。恋愛において阿吽の呼吸を尊ぶ邦画の歴史はすでに終わっているのかも知れないと気付かされた、とは褒め過ぎだろうか。
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