[コメント] 食堂かたつむり(2010/日)
映画を見終った人むけのレビューです。
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柴咲コウさんて決して演技が上手な方ではないと思うんですけど、彼女が挑戦する仕事が好きなんですよね。『少林少女』や『舞妓Haaaan!!!』、『どろろ』『日本沈没』『県庁の星』・・・
どれもろくでもない映画でしょ。
でもですね、私は彼女を支持します。
いずれの作品の彼女も好きなんですね。
私が彼女を最初に映画で見たのが、たぶん『黄泉がえり』だと思うんです。ラストの歌のシーンは印象的でしたね。
そして圧巻は『メゾン・ド・ヒミコ』でしょうね。
『GO』の彼女も悪くなかったのですが、やや印象が薄い。(というか映画自体が地味。いい映画でしたけど。)
今回も、お話としては他愛ないと思います。変化のない、ふつうの映画。
でもそんな単調な映画でも彼女が現れると雰囲気が変わりますね。いいですね。
今回も相変わらずまた余貴美子さんがいいんですよね。豚のエルメスを食べようとか言い出すところとか、自分が癌を宣告された話を娘にするシーンとか、いいんですよね自然で。
最近私のお気に入り満島ひかりさんが、少しお姉さんの役になって出ているのもよかったなぁ。
もうウルウルしながら見ましたよ。
志田未来さんもよかったねぇ。
現実的にこんなことあり得ないだろー、という映画をファンタジーとして表現できるってなかなか難しいと思うんですね。
この映画だって、ありえねーだろー、というお話じゃないですか。ほとんど漫画ですよね。
でもそれをキチンと映画に仕立て上げることができるのは演出だけでなく、そこにいる素材(役者)だと思いますね。
だから、これは食材を描いた映画ですけども、実際はそこで演じている素材が良いから映画らしくなったということではないでしょうかね。
良く言われるお話ですが、ここで食される豚とかハトとか、いずれも命あるものじゃないですか。我々は命あるものを食べて生かされているということですね。
だから「いただきます」であり「ごちそうさま」なんですね。
食で人の心を変えるっている発想がとても素敵です。
お茶漬けを食べて1万円置いて行った白馬に乗る酔っぱらいの気持ちがよくわかりますね。
2011/01/02 自宅
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