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[コメント] コレクター(1965/英=米)

テレンス・スタンプの七三分けがまた不気味さを増す。痛ましいすれ違い。
緑雨

**ネタバレ注意**
映画を見終った人むけのレビューです。

これ以降の文章には映画の内容に関する重要な情報が書かれています。
まだ映画を見ていない人がみると映画の面白さを損なうことがありますのでご注意下さい。







最初っから営利目的だったり殺すのが目的だったりすりゃ、単に悪人ということで憎むことができる。だけど、彼の場合愛するが故に、そして孤独から精神が歪んでしまったが故の所業なんだから、その状況がやり切れない。彼は彼女を愛していながら、最後まで心を許すことは無かった。そして彼女からすれば、理不尽な運命に巻き込まれたことへの怒りと恐怖。そのすれ違いぶりが痛ましい。仮病を使った彼女が逃げ出そうとしたところ、扉の影に隠れた彼に見抜かれていた、というシーンがまさに象徴的。

(評価:★4)

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